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白鶴美術館は昭和9年(1934)大阪湾を一望におさめる六甲山の麓、清冽な流れの住吉川西岸に開館しました。美術館の創立者白鶴酒造7代嘉納治兵衛(鶴翁 興福寺唐院お蔵預かりの家柄の生まれ 1862−1951)は、明治30年ごろから美術品の蒐集に並々ならぬ熱意を傾け、やがて鶴翁の出自が、奈良・平安時代の経巻・書、飛鳥〜鎌倉時代の仏教工芸品、鎌倉〜江戸時代の絵巻物・屏風・軸物など、南都等の古寺に伝来した名品をよび寄せることとなります。その後、特に大正末期より昭和初期の間、すぐれた古美術商と時の利を得て、商周時代の青銅器、唐・宋・明時代の陶磁器、唐時代の銀器・鏡など世界有数のコレクションをつくりあげました。個人が私蔵するのでなく、広く社会に公開したいとの願いのもと、古美術品500点で出発した当館は現在、国宝2件(75点)、重要文化財22件(39点)を含む約1450点の作品を所蔵するに至っています。その中にはオリエント絨毯約130点も含まれ、平成7年(1995)10月17日に白鶴美術館60周年記念事業として、日本で初めてのカーペット・ミュージアムがオープンしました。戦争と空襲、戦後の混乱、大震災など幾多の苦難を乗り越えて、今日に至っています。 |
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