≫白鶴酒造株式会社
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饕餮文方彝(史銘)
(とうてつもんほうい (しめい))
中国 商(殷)唐時代 通高26.8cm 口径15.0×12.4cm
部分図
箱形の身に四注造(寄棟造)の屋根形の蓋がついた器です。方彝の名称は後世のもので、彝(い)とは鶏を羽交い絞め(はがいじめ)にして血を吐かせる字形とする白川静博士の説があります。そしてその血で祭礼器を清め宗廟に用いるところから、「彝」字が祭礼器の総称とされたとの見解が出て参ります。方彝には黒黍(きび)の醸造酒に香りのよい鬱金草(うつこんそう)の煮汁を混ぜた鬱鬯(うつちょう)を入れたと看做されています。時代はかなり下りますが、上海博物館所蔵の師遽方彝(西周 共王時代)は中仕切りで二部屋に分けられ、更に蓋には二つの切り欠きがあり、
(ひしゃく)を備えて二種の液体を混合させたと考えられます。主文様は饕餮文で、蓋ではその図文が逆になっています。即ち、聖なる酒を守るために、器身四方に表された饕餮文で四方の外敵を打ち払い、また、上空を睨む蓋上の饕餮文で上方から襲い来る魑魅魍魎(ちみもうりょう)に備えたのかもしれません。また、本器には作器者の官職を示す「史」銘(蓋裏、器内壁)があります。白川博士は、史は中と又(ゆう)(右手の形)から成り、中は神様に捧げる祝詞(のりと)を収めた器(サイと発音されています)を木に着けた形で、これを手に持ち、神に捧げて祭る祭儀を史と言うと考察されています。
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