財団法人 白鶴美術館
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2008年 秋季展開催日程
 
本館 古代中国青銅器と文字文化

主な展示品
饕餮文方彝(人形銘)(とうてつもんほうい)(ひとがためい)
中国 商(殷)時代 通高20.1cm 口径13.7×10.2cm
 
展示1-A展示1-B
 
箱形の器身に四注造(しちゅうづくり)<寄棟造(よせむねづくり)>の屋根形の蓋<鈕(ちゅう)も同形です>がついた酒を盛るための器です。黒黍(くろきび)の醸造酒に香りの良い鬱金草(うっこんそう)の煮汁を混ぜた鬱鬯(うっちょう)を入れたと考えられています。当時はどのように呼ばれていたかは不明で、後世になってこの器形の青銅器を方彝と呼ぶようになりました。ところで、「彝」字は、鶏を羽交い絞めにして血を吐かせる字形と見做されています。即ちその血で祭礼器を清め宗廟に用いるところから祭礼器の総称とされました。
さて、蓋には上方に睨みを利かせるかの如き逆向きの饕餮文(とうてつもん)、器の文様は3段に分かれ、上からき鳳文(きほうもん)、饕餮文(とうてつもん)、き龍文(きりゅうもん)の順です。
蓋内壁と器内底に、両手先と両足先が反って表された人形(ひとがた)が鋳出されています。「天」字が2つ横に並ぶ形は珍しく、謎を孕んだ象形(しょうけい)です。

写真
(A)饕餮文方彝(人形銘)
(B)饕餮文方彝(人形銘)の蓋(ふた)内壁の
   図象標識(ずしょうひょうしき)

饕餮文か(とうてつもんか)
中国 商(殷)時代 通高22.2cm 口径14.6cm
伝河南省安陽出土
 
展示2  
ふっくらした胴に尖った三脚、やや反った口縁上には傘を頂く柱状のものが2本設けられています。写真の丁度反対側の胴部にははん(はん)と呼ばれる把手が付けられています。想像の域を出ませんが、祭壇にはこのように置かれていたのではないでしょうか。このように置いた時、胴部の饕餮文(とうてつもん)がまっすぐこちらを向くことになります。見慣れない文様ですので分りにくいかもしれませんが、真ん中に幅広の鼻柱があり、その両横に目が表されています。その目はユニークで、左右の黒目に当たる目玉が目尻寄りにあり、まるで八方睨みしているようです。目の横から直接、胴体が続き、途中で上に曲がりまた横に曲がり、最後は尻尾をくるっと内向きに巻いています。目の上には乙字を横にしたような大きな角があり、胴部が上に曲がる少し手前に脚が表されています。
注ぎ口がなく、勺(しゃく)などでお酒を汲み出したのでしょう。温酒用の器と考えられます。かは後世に当てられた呼称です。商(殷)時代前期頃に平底のかが既に出現し、商(殷)時代後半期の安陽からの出土例が多く、西周時代前期までで、それ以降は作られなくなりました。
 
鍍金画文帯四神四獣鏡(ときんがもんたいししんしじゅうきょう)
中国 六朝時代 径14.2cm 厚0.6cm
 
展示3  
銹で不明瞭ながら、動物文風な線刻のある丸い鈕(ちゅう)を中心に、内区には二組の神仙、すなわち西王母(髪に玉勝)と東王父(山形冠)、伯牙(はくが)(膝上に琴)と鍾子期(しょうしき)(横向きで琴の音(ね)に耳を傾ける)が対置され、これら四神の間には巨を銜える四頭の爪が鋭い有翼獣が配されています。内区の外縁にある半円方形帯の、方形内には各2字ずつの銘文(銹のためあまり読めません)を持ち、半円形内には正面向きと横向きの獣頭及び雲文が入っています。次の鋸歯文帯に続いて、外区には六龍のひく車や鳳、羽人、有翼獣等が廻り、外縁には渦状の連続文様があります。全体に鍍金が施され、各文様の鋳上りが極めて良好な上質の鏡です。後漢時代より受け継がれた神獣文鏡の形式に当たり、後漢時代〜三国時代に制作されたのではないかと推測されます。
 


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