公益財団法人 白鶴美術館
トップへサイトマップへ

 
 
ご利用案内
 
交通アクセス
 
歴史
 
特色
 
名宝コレクション
青銅器・金工品
陶磁器・漆器
銀器・鏡・装身具
経巻・書・古代裂・装厳具
絵画
 
イベントレポート
 
イベントレポート

2008年 秋季展
演奏会  
・日時 2008年11月16日(日)午後2時から
・演奏 二胡奏者 鳴尾 牧子 氏
     揚琴奏者 山本 敦子 氏
・テーマ 「二胡と揚琴で辿る中国の旅」
2007年11月18日(日)に、鳴尾牧子さんと山本敦子さんによります演奏会「二胡と揚琴で綴る漢詩の風景」を開催しました。聴衆の心に深く響く素晴らしい演奏で、もう一度聴きたいというご要望があり、また、演奏会場に入ることの出来なかったお客様もいらっしゃいましたので、今秋、再度、お二人の演奏を皆様にお楽しみ戴きました。
演奏会のテーマ「二胡と揚琴で辿る中国の旅」に対して、次のような言葉を寄せて下さっています。
「日本の約26倍の面積を有し、56の民族が生活する中国は、それぞれの地域によって風土も言葉も、文化も異なります。各地域で育まれた音楽も、決して一様ではありません。四千年の古き都、黄色い大地の広がる黄河の源、果てしなき緑の草原、遥かなる西域へと続く絹の道…。二胡と揚琴で奏でる様々な地域の音楽を通じて、広大な大陸・中国の旅へとご案内します。」
 
写真1
写真2
写真3
写真4
 
演奏曲目
1.
蘇南小曲 錫劇曲牌 朱昌耀 編曲
  江蘇省南部に伝わる錫劇で使われる伝統的な曲を二胡独奏用に編曲したもの。
2.
茉莉花 江蘇民謡
  江蘇省の代表的な民謡。白い小さなジャスミンの花を、初々しい少女に喩える。
3.
彩雲追月 任光 作曲
  広東一体で愛好される器楽合奏曲の一つ。日本でも昭和初期に高峰三枝子によって
日本語の歌詞をつけて歌われ流行した。
4.
小河淌水 雲南民謡
  雲南に伝わる山歌の一種。月影に照らされる山の麓、流れる川のほとりで少女が恋人を
思って歌う声。自由なリズムと優美な旋律が詩情に溢れた雲南の美しい自然を描く。
5.
バッタと鶏 台湾民間楽曲
  身軽なバッタが鶏をからかうと、鶏はトサカを真っ赤にしてバッタを追いかける。風刺の
込められたコミカルな曲。
6.
龍船 伝統曲 田克倹 編曲
  揚琴独奏。龍の形をした船により川で競争をする祭の様子を描写した曲。川面の美しさ、
そして船があつまり試合の始まりに響く太鼓や打楽器の音、船が進む中で過ぎる川辺の
風景、ゴールに向けて競い合うクライマックスという構成で、様子を描写している。揚琴の
様々な技法を使って演奏される。
7.
シルクロードのテーマ 喜多郎 作曲
  過ぎし日の華やかな長安の都、シルクロードの砂漠を行き交うラクダの隊列。西域への
憧れをかきたてる悠久のメロディー。

8.

送我一枝瑰花 王苑地 作曲
  新疆に住むウイグル族の音楽をもとに作曲された情熱的な楽曲。
9.
新賽馬 黄海懐 作曲 陳耀星 編曲
  大草原を駆け抜ける馬たちの様子を生き生きと表した軽快な曲。原曲にさらに迫力ある
アレンジが加えられたバージョン。
10.
さくら 日本古曲
  日本のさくらさくらのメロディーをテーマに揚琴のために書かれた独奏曲。
11.
我願做一只小燕 作者不詳
  燕となって故郷へ帰りたい。望鏡の念を切ない旋律で歌う。
12.
旅愁 オードウェイ 作曲
  秋の夜更け、草枕に見る夢は、懐かしき故郷の家路をたどる。
13.
蘇州夜曲 服部良一 作曲
  水の都と謳われる蘇州の夜の恋語り。「水の蘇州の花散る春を惜しむか柳がすすりなく。」
李香蘭こと山口淑子の歌声で1940年ごろにヒット。
 
 
11月16日(日)、演奏会場の白鶴美術館事務棟2階集会室の椅子席108を埋め尽くしたお客様は、今や遅しと開演を待ち望んでいらっしゃいました。
午後2時、演奏者お二人の入場です。襟や袖口、裾、幅広の帯を明るい青で彩った臙脂に近い「袍服」と呼ばれますエキゾチックな衣裳を召した二胡奏者の鳴尾牧子さんが二胡と弓を手に持って入場され、揚琴奏者の山本敦子さんはピンクの美しいチャイナドレス(旗袍)に身を包み、舞台へと進まれます。チャイナドレスはスタンドカラーや袖口等が金色で縁取され、美しい花文様が胸などに刺繍されています。
お二人の簡単なご紹介のあと、バトンをお二人に渡しました。
演奏が始まり、聴衆の皆様を二胡と揚琴の音の世界にぐんぐん引き込んで参ります。
鳴尾さんの軽妙なお喋りと美しく情感に溢れた合奏が、時にはソロ演奏も交え、楽しく進行して行きます。
途中、初めての方のための、二胡と揚琴の説明などもあり、和気藹々とした雰囲気です。
表情豊かな二胡の音色と、力強さと繊細さを兼ね備えた揚琴の音色が会場を温かく包みました。
聴衆の皆様の中には、その音楽を聴きながら、中国の旅を懐かしく思い出された方もいらっしゃったことでしょう。
あっと言う間に80分が経過し、ほのぼのとしたものを生み出したコンサートが終了致しました。
予定の時間を20分も超過していましたので、美術館側の判断で、アンコール演奏は中止です。
皆様はとても豊かな時間を過ごされ、満ち足りた表情で会場を後にされます。中には、また是非とも聴きたいという言葉を残してお帰りになられる方もいらっしゃいました。
鳴尾様、山本様の熱演と、聴衆の皆様の後押しに拠りまして、無事終了致しました。
心から厚くお礼申し上げます。
白鶴美術館
 
 
二胡奏者 鳴尾 牧子 氏のプロフィール
1995年北京に留学、中央音楽学院で二胡と琵琶を学ぶ。
1996年帰国後、演奏活動を開始。「日本華楽団(2000〜2004年)」、「オリエント管弦楽団(2002〜2005年)」の団員として、日本、北京、香港、シンガポール等でのコンサートに出演。
2003年の閔恵芬を招いての定期演奏会ではコンサートミストレスを務めた。
現在、フリー奏者として、日本各地でのコンサート、イベントに出演。ソロ、デュオ、アンサンブル等さまざまな形での演奏活動を行う。
2005年より「ジクール・アンサンブル」に参加、数少ない日本人二胡奏者として、独自の感性を生かした活動を展開。オリジナル曲の作曲も手がける。
2008年上海之春二胡コンクールのエキシビションにて日本人演奏家として招待演奏。
また、大阪、神戸で二胡の教室を主宰、後進の指導にも当たる。孫文記念館移情閣胡弓同好会講師。NPO国際音楽協会民族音楽教室講師。
二胡を聶靖宇、王永徳等の著名な教育家に師事。板胡を姜克美、琵琶を樊薇の各氏に師事。
第7回中国音楽コンクール銅賞及び神戸市民文化財団賞受賞。
第9回長江杯国際音楽コンクール第3位。
第1回中国音楽国際コンクール民族楽器部門特等賞。
「ジクール・セクステット」として第18回兵庫まつり アンサンブル・フェスティバル2006年兵庫県知事賞受賞。
第8回大阪国際音楽コンクール民俗楽器部門エスポアール賞。
NPO国際音楽協会会員。
 
 
揚琴奏者 山本 敦子 氏のプロフィール
2001年大阪音楽大学打楽器専攻卒業、2002年同大学専攻科修了。
幼少よりピアノ、エレクトーン等を学び、12才より打楽器を始める。
高校時に世界の民族音楽に出会い、音楽大学ではマリンバを専攻し2001年第5回松方ホール音楽賞受賞、2005年第5回国際音楽コンクール万里の長城杯打楽器部門第1位を受賞するなど研鑚を積みながら、アジアの音楽を広く研究。
揚琴を沈兵氏に師事。

1996年より、中国民族楽器による楽団「オーケストラ華夏」揚琴、打楽器奏者をつとめた後、「日本華楽団(2000〜2004年)」「オリエント管弦楽団(2002〜2005年)」にて日本各地及び海外(シンガポール、中国北京、香港)での多くの公演に出演。
2001年2月、2003年3月、2005年2月、北京の中央音楽学院にて著名な揚琴奏者、項祖華氏のレッスンを受講。
現在揚琴のソロ楽器としての魅力を追求するコンサート活動を行うほか、各種民族楽器の伴奏や、「ジクール・アンサンブル」での揚琴パート、またモンゴル国の打弦楽器ヨーチン奏者として、フリーで幅広く積極的な演奏活動を行っている。
伴奏したコンクールでは、2005年第6回大阪国際音楽コンクール民俗楽器部門第1位、合わせて全部門の審査員長賞受賞。
ジクール・アンサンブルの演奏では2006年9月、第18回兵庫のまつり アンサンブル・フェスティバルにおいて、兵庫県知事賞受賞。
揚琴のソロ演奏で、2007年第8回大阪国際音楽コンクール民俗楽器部門第2位(1位はなし)。
大阪の揚琴教室で講師として指導にあたっている。日本打弦楽器協会会員。
また、マリンバ特有の“木のぬくもり”を活かした音楽空間を創り出すフリーマリンバ奏者として、ソロおよびアンサンブルなどで活動している。
打楽器、マリンバを堀口潔、松永吉朗、北野徹の各氏に師事。
マリンバアンサンブル“びーだま”主宰。日本打楽器協会関西支部会員。日本木琴協会会員。
 

公益財団法人 白鶴美術館 HAKUTSURU FINE ART MUSEUM 〒658-0063 神戸市東灘区住吉山手6丁目1-1 TEL/FAX 078-851-6001 http://www.hakutsuru-mseum.org/